ごあいさつ

　EM不燃断熱材協会は、2012年4月1日の設立から「人と地球にやさしい」をモットーにノンフロン不燃断熱材「EM不燃断熱材」を皆様に提供させていただいております。 現在、地球環境保全や省エネルギー対策への要求がますます高まってきており、ZEB・ZEH（発電設備を導入して発電量を増やす方法や省エネを進めてエネルギー消費量を減らす方法を用いて建物で使用するエネルギー収支をゼロにすることを目的とした建物）の普及促進や、改正省エネ基準/建築物省エネ法への適合義務化などを背景に、断熱材や遮熱材を中心に要求性能が一層高まってきております。
また、断熱材については、可燃性の有機系断熱材への引火による大規模火災が発生しており、近年では、ロンドンで2017年に発生したグレンフェル・タワー火災は記憶に新しく、大きな問題として世界的に取り上げられました。我が国においても、燃焼性が高いウレタン断熱材を使用した建材製品が原因による大規模火災や、建築中の溶接火花がウレタン断熱材へ引火したことによる火災が後を絶たず、どちらの火災も死傷者が発生する事態に陥ったケースもあります。
このような情勢を背景に、私たちEM不燃断熱材協会は、より時代に即した不燃断熱材をご提供すべく開発を重ね、「EM不燃断熱材Neo」を世に出すことができました。「EM不燃断熱材Neo」は、無機繊維であるEM不燃断熱材Neo粒状綿を新たに開発した耐熱性の高い無機高分子結合材で吹き固めた吹付け不燃断熱材です。
熱伝導率は、セメント－繊維系では実現できなかった0.040W/(m･K)（試験値）を可能とし、かつ、すべてを無機材料で構成することで優れた不燃性をもつ新しい断熱材です。
我々は新しく生まれ変わった「EM不燃断熱材Neo」を普及させるため、引き続き協会一丸となって使命を果たすべく万事に取り組む所存ですので、何卒皆様のご指導とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

２０２０年９月１日
ＥＭ不燃断熱材協会　理事長